レーザー治療

目が見えにくいのには理由があります。全ての目の状態をレーザー手術・治療が改善できるわけではありません。

レーザー治療で治せるもの

近視と遠視:網膜より前にピントが合ってしまって、像がぼける状態を近視といいます。近視は凹レンズによって矯正します。これとは逆に、網膜より後方にピントが合ってしまい、近くのものがぼけて見える状態が遠視です。遠視は凸レンズで矯正します。

乱視:縦と横のカーブがほぼ同じ通常の角膜は、像が一点で結ばれピントが合いますが、ラグビーボールのように角膜の縦と横のカーブが異なると、焦点がズレて二箇所に像を結んでしまいます。その結果、ものが二重に見えたりにじんで見えたりするのが乱視です。

角膜の屈折率を変化させ、外科的手術によって、近視を治そうという試みが始まったのは70年代のロシアからです。眼の表面の角膜にダイヤモンドメスを使って、放射状に傷をつけることで屈折率を変化させ、近視を治療するというものでした。一般的には『RK』といわれている手術方法です。RKでは失敗してもコンタクトレンズは使えなかったり、失明のリスクも高かったのです。

その後開発された『PRK』では角膜上皮をレーザーで飛ばしてしまうため、上皮が再生するまで数日間痛みをともない、視力が安定するには2~3週間かかるので、片眼ずつしか手術ができませんでした。しかしこのPRKは『エキシマレーザー』さえ手に入れば、眼科医でなくても手術ができるのです。

レーザー治療で治らない老眼

老眼とは:人間の目は、近くを見る時、遠くを見る時で水晶体(レンズ)の厚さを自動的に調節して見たいものにピントを合わせる機能を持っていますが、年齢とともに水晶体が硬くなったり、それを支える毛様体の働きが低下したりして、近くにピントを合わせることができなくなるのが老眼です。新聞などを約30cm以上離さないと見えにくい場合は、老眼の可能性があります。老眼は一般的には40歳を過ぎたころから起こりますが、個人差があり、早い人では30代半ばから始まります。

レーシックやイントラレーシックなどで、視力を出しすぎると、早々に老眼の症状が現れる場合もあるようです。ですので、2.0などに戻すのではなく、矯正視力を1.0~1.5程度に抑えるのはそのためです。

アメリカではLASIKに対する評価が高く、年間40万件にも及ぶ手術が行われています。ただ、手術前の承諾書では次のような事項が列記されるとともに、手術後の視力が低下することもあります。「不測の併発症が起る可能性もある。角膜新生血管、角膜遺瘍、角膜上皮層の治癒障害、角膜内皮層の細胞喪失、角膜の厚みの減少、不正乱視、白内障の出現、眼内炎、角膜の透明度の喪失、失明、眼球摘出。手術は視力を回復させるためのものであるが、予期せぬ、綱膜剥離などが起こりうる」又、抗生物質やその他でコントロールができない細菌感染が起こりうる。角膜表面の歪みにより乱視が出ることもある。手術後、光に対して敏感になりまぶしく感じることや視力に変動がある可能性を理解する。